【30分で出来る】トイレの水漏れを解決する6つの方法
トイレ
お役立ち
修理
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2018.06.14
最終更新日:2021.10.20
トイレの水漏れを4つの場所別に分けると、
水漏れを発見したら、階下への漏水を防ぐためにもまずは止水栓を閉めて水を止めましょう。
軽度のトラブルであれば、パッキンを交換したり、タンク内の部品の位置調整をしたり自力で修理が可能です。
毎日使っているトイレの床がいつの間にか濡れていたら、1秒でも早く解決したいですよね。
トイレの水漏れは部品の劣化やゆるみが原因で起こることが多く、自分で修理する方法を知っておくと安心できますよ。
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目次
トイレの水漏れといっても、どの部分から水漏れしているのかによって対応は異なります。
まずは水漏れしやすい箇所を4つのパターンに分けて解説いたします。
給水管から水漏れする原因は、接続部分のパッキンの劣化やナットが緩んでいることが考えられます。
トイレの給水管は壁の止水栓からタンクへと伸びており、多くは止水栓との接続部分やタンクとの接続部分の2箇所から起こります。
水が便器内にチョロチョロ流れ続けている、いつまでもタンク内で給水している音がする、という場合はタンク内に原因があるかもしれません。
トイレタンク内にあるボールタップやゴムフロートなどが正常な位置からずれていたり、鎖が絡んでいたり、劣化により正常に機能していない場合、延々と給水状態になってしまいます。
便器の設置不良が原因の場合もありますが、便器と床下の排水パイプを繋ぐフランジパテが劣化していると、その部分から水漏れすることもあります。
トイレと床の間から水漏れしている場合、濡れがどこからきているのかわからないケースも。
まずは便器内に墨汁などを垂らし、床に墨汁の混ざった水が漏れてくるようであれば、便器と床の接続部分からの水漏れだと判断しましょう。
温水洗浄便座の水漏れは、細かいパーツの接続部分の部品の劣化などが原因で水漏れが起こります。
温水が出るノズル部分、操作パネルの下側や便座の脇が代表的な水漏れ多発箇所です。
温水洗浄便座は電化製品であるため、水漏れの確認や修理の際には電源プラグを抜くなど十分に気をつけましょう。
このように3つのパターンが考えられるトイレの水漏れ。ここからは、自分でできる修理方法を次で解説します。
修理の際は、止水栓を閉めて水を止めることから作業するようにしましょう。
トイレの給水管とはトイレの壁面から出てトイレタンクにつながる管のことです。
給水管の耐用年数は15年ほどが一般的。時間が経ち、サビによる腐食やひび割れが起きたら、専門業者に交換を依頼しましょう。
専門業者を呼びにくいとお考えの方は、止水栓やタンクに接続する部分のパッキン劣化は、自分で修理を行えますので、以下の解説を参考にしてみてくださいね。
まずはトイレ壁面にある止水栓を閉めて水を止めましょう。
マイナスドライバーを使用して時計回りに回すと閉じられます。水道の元栓を閉める方法もありますが、家全体の水道が使えなくなりますので、もし元栓を閉めるのなら水道を使わない時間帯に行いましょう。
元栓を閉めれば、作業中に大量の水が溢れ出してトラブルが拡大してしまうことを防止できます。不安な方は元栓を閉めておくと安心ですね。
モンキーレンチを使い接続部のナットを緩めます。緩める時は左回しです。
タンク接続部のナットを緩める時、タンク内のボールタップが動いてしまうことがあるので、片手でボールタップが動かないように押さえながら少しずつナットを緩めましょう。
古いパッキンを取り除き、新しいパッキンに交換するために、ノギスを使って給水管の直径を測定し、交換するパッキンの大きさを把握しなければなりません。
もしも測定が難しい場合には外したパッキンをお店に持って行き、同じサイズのものを購入しましょう。
手順その2の逆の手順でナットを締めて元に戻しましょう。右回しにすると締まります。
ナットの緩みが原因で水漏れが起こる場合もあるのでしっかり締めておいてください。
最初に閉じた止水栓を、マイナスドライバーで左に回し開けます。
この時に水漏れしてしまうようであれば、パッキン以外の原因があるため専門業者に連絡して修理を依頼したほうがよいでしょう。
水漏れの中でも厄介なのが床からの水漏れ。便器の設置不良や、便器と排水パイプの接続部分にあるフランジパテの劣化が原因ですが、トラブルの程度が軽度であればフランジパテの取替を自分で行えます。
フランジパテはホームセンターやインターネットにて300円ほどで販売されており、手軽に購入可能です。
しかしながら、便器の着脱を正確に行うことは難易度が高いと言えます。もしフランジパテの取り替えができたとしても、その後の設置不良でトラブルが悪化してしまう可能性があります。
難しい場合はすぐに専門業者に連絡することをおすすめします。
まずは止水栓を閉めて水を止めましょう。
レバーを使ってタンク内の水を全て排水してください。ここで便器に溜まっている水も、灯油ポンプなどを使って全て排水し、作業中に床が水浸しにならないように注意が必要です。
接続部のナットを緩め、タンクに接続している給水管を取り外して下さい。
便器の下にフランジ固定ボルトがあるので、ナットを緩めて外してください。便器下奥に、便器と床材の固定ビスがあるのでこれも外しましょう。
ここでいよいよ便器とタンクを一緒に持ち上げます。フランジパテを交換できるようにスペースを取ってください。
古いフランジパテをマイナスドライバーで取り外します。その後、購入してあった新しいフランジパテを溝に取り付けましょう。
今度は持ち上げてあった便器を取り付けます。便器のボルト穴とボルトが合うように気を付けて取り付けてください。
便器を床に戻したら、ナットを使ってフランジ固定ボルトに固定します。便器と床を固定するビスを取り付けます。
再度水漏れしてしまうことのないようしっかりと固定しましょう。
手順その3で外した給水管を、元あったようにタンクに取り付けます。接続部から水漏れしないようナットをしっかり締めましょう。
止水栓を開けて動作確認をしましょう。水漏れせずに排水できていれば完了です。
今では家庭での普及率が70%をこえるといわれる温水洗浄便座ですが、温水洗浄便座は細かいパーツが多いため、各接合部から水漏れが起きる可能性があります。
まず気をつけたいのは温水洗浄便座は電化製品だということ。水漏れを確認&修理する時には、感電や発火を防ぐために温水便座の電源プラグを抜き、止水栓を閉じておくようにしましょう。
マイナスドライバーを右にまわすと止水栓を閉めて水を止められます。
温水洗浄便座の場合は漏電を防ぐためにここで電源プラグを抜いてください。十分な安全を確保してから作業を行いましょう。
温水洗浄便座の水漏れの場合、水漏れ箇所はいくつかあるので、発生箇所がどこなのかチェックしましょう。
一般的には、
などが、温水洗浄便座で水漏れの多い箇所です。
温水洗浄便座を使用する前後に、一時的にノズルから少量の水が流れている場合はノズルの洗浄をしていると考えられますので、そのまま様子を見て大丈夫でしょう。
「温水洗浄便座のノズルから水が流れ続けていて、リモコンボタンを押しても止まらない!」という場合は「リモコンの電池切れ」が原因と考えられます。
操作ボタンが便座の脇についていれば電池切れになることはありませんが、壁などにリモコンが設置されているタイプはリモコンの電池が切れれば操作ができなくなります。
もしリモコン式で、ボタンを押しても止まらない・反応が遅いとなれば、リモコンの電池交換をしてみてください。
リモコンの電池を交換しても上手くいかない時は、ノズル内部の弁にゴミが絡んで故障していることが原因というケースも考えられます。
「ノズルお掃除」など、ノズルを引き出すボタンがある場合にはそれを押します。無い場合は手で引き出して汚れを落としましょう。
新しいノズルはホームセンターやインターネットで購入できますが、メーカーによってはあまり出回っていないものもあるため、メーカー問い合わせが確実な手段です。
ノズルの先端を反時計回りにまわしてノズルの先端を引き抜いたら、取り外した時と反対に回して新しいものを取り付けましょう。
取り付けが完了したらノズルを手で押し戻すか、引き出した時のボタンを再度押すと戻せます。普段からノズル洗浄ボタンを押してノズルをお掃除してトラブルを予防しておくといいですね。
操作パネルの下や便座の脇から水がぽたぽたと漏れて止まらない場合、そのままにしておくと下の階に漏水してしまうことがあるので、放置せず止水栓を閉めて電源プラグを抜いて応急処置をしてください。
この水漏れは修理が難しく、水と電気を扱うことによる事故の危険もあるため、無理をせずに専門業者に連絡をしましょう。
便器内に水が流れ続けて止まらない場合、トイレタンク内の給水装置が上手く作動していないことが原因です。
まずはトイレタンクのフタを開けて確認し、タンク内の機器の位置がずれているようなら正しい位置に戻すだけで直る場合もあります。
それでも直らないようであれば、ゴムフロートやボールタップが劣化して機能していないのかもしれません。各パーツを確認し、必要に応じて取り替えましょう。
ゴムフロートの交換は手で簡単に行えますが、ボールタップやオーバーフロー管の交換は工具も必要となり難易度が高いので専門業者に依頼したほうが良いでしょう。
以下では簡単に対処できる場合の修理方法を解説いたします。
ここでもまずはマイナスドライバーを使い止水栓を閉めて水を止めましょう。
マイナスドライバーを時計回りに回してしっかり閉めます。その後、レバーを回してタンク内の水を空にしましょう。
手洗い管が付いていないフタであればそのまま外します。
フタに手洗い管が付いていて、さらにそれがトイレタンク内の給水管につながっている場合、手洗い管の根本のナットを手で回して外しましょう。
トイレタンク内を確認し、もしもゴムフロートの鎖が絡んでいたら、鎖をいったん外してまっすぐに直し、再度取り付けてみましょう。
タンク内を確認した上でゴムフロートの交換が必要ならば、まず古いゴムフロートを鎖とオーバーフロー管から外します。
それぞれ手で取り外せますし、取り付けも基本的に手で行えます。
ゴムフロートはホームセンターやインターネットで500円〜1,000円程度で購入できますので、古いゴムフロートを外したらあらかじめ購入しておいた新しいゴムフロートを取り付けましょう。
この時、ゴムフロートが排水口にピッタリ合うように取り付けてくださいね。
タンク内の水位を確認して標準水位に合っていなければ、標準水位に合わせる作業を実施します。
標準水位はオーバーフロー管に書かれている「WL」の線ですが、表示がない場合にはオーバーフロー管の先端より2,3センチ下が標準水位です。
この際も止水栓を閉めてトイレタンクのフタを外しますが、ここではトイレ内のタンクの水は抜かずに作業をしましょう。
ボールタップの付け根には水位調整のできるツマミがついており、これを引き上げてから回転させると水位を調節ができます。
水位を1センチ上げるためには時計回りに90度回し、水位を1センチ下げるためには反時計回りに90度回します。
トイレタンク内の水漏れでは、どの修理をした場合も作業後に止水栓を開けて給水した水位が正常であるかを確認し、元通りフタをしたら完了です。
レバーを回して水を流し症状が改善したことを確認しましょう。
トイレの水漏れは、原因がパッキンの劣化などであれば、初心者でも30分ほどで修理できますが、修理方法を読んで自信がない場合や、一般の方には難易度が高いものは無理をせずに専門業者に相談してみてください。