トイレのレバーが戻らない!1人でできる対処と交換方法
トイレ
トラブル
お役立ち
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2018.06.14
最終更新日:2021.05.27
トイレの水を流した後、突然レバーが戻らなくなってしまうことがあります。
水が流れっぱなしになるので、すぐに対処しなければと心配になりますよね。状況によってはすぐに元に戻る場合があります。
レバー交換が必要という場合にも、トイレのタイプによっては自分ひとりで交換ができます!
今回はレバーが戻らない時に役立つ状況確認やレバー交換の仕方、そしてレバーの仕組みを解説します。
レバーの劣化が原因であるなら、レバーを交換しなければなりません。しかし、レバーそのものが原因でない場合は、別の対処が必要になります。そのため、まずはトイレタンクのふたを開けて状況を確認しましょう。
確認の際は、水があふれないよう止水栓を閉めておいてください。詳しい止水栓の閉め方は、トイレのレバー交換の項目でご説明します。
トイレタンクのふたの多くは、持ち上げれば簡単に外せるようになっています。
ナットで固定されている場合は、ナットを反時計回りに回して外しましょう。ナットには工具を使って外すものも、手で回して外せるものもあります。
タンクのふたを外す際は、落としてけがをしないよう気をつけてください。
外せたら、タンク内部を見て、以下の点を確認してください。
トイレのレバーは、タンク内部でフロートバルブと鎖でつながっています。
フロートバルブとは、トイレタンクに溜められた水が便器に流れ続けないよう、排水弁の上にかぶせられているふたです。
レバー操作によって鎖が引き上げられ、フロートバルブが開いてタンクの水を便器に流し込みます。
もしフロートバルブが排水弁にしっかりはまっていなければ、本来の位置に戻さなければなりません。
フロートバルブと排水弁の間に汚れが挟まり、開閉がうまくいかなくなっているケースもあるようです。
レバーとフロートバルブをつなぐ鎖の長さが短すぎると、過剰にフロートバルブが開きやすくなり、ふたを閉じられなくなってしまいます。
以前にこの鎖を交換したことはありませんか?交換した鎖が純正品でない場合、長さが異なっている可能性が考えられます。
鎖の長さが原因であれば、鎖または鎖と一体になったフロートバルブを適切に替えれば解決します。
鎖の長さは、鎖が伸びきった時にフロートバルブが閉まるという程度ではなく、鎖2〜3玉分ほどゆとりを持たせたくらいが適切です。
長すぎるとレバーを回してもフロートバルブが開くほど鎖が引き上げられなくなり、水が流れなくなってしまいます。
節水目的でタンクにペットボトルを入れている場合、鎖に物が絡まってレバーが戻らなくなっていることが考えられます。
一旦それを取り除き、再度レバーを回してみてください。
レバーが回しづらくありませんか?この場合、サビや腐食などによってレバーが戻りにくくなっているかもしれません。
サビが原因の場合は、レバーを分解して汚れを取る、潤滑油をさすなどの対処を行いましょう。
腐食が原因となっていたり、レバーが完全に戻らなくなっているのであれば、新しいものに交換する必要があります。
ここからは、状況確認の結果、レバーを交換することになった場合の手順をご紹介。
レバーの交換は、自分ひとりでもできる作業です。もちろん業者に依頼もできますが、「できそうなら自分で交換したい」と考える方も少なくないでしょう。
一通り確認し、できそうだと思ったらぜひチャレンジしてみてくださいね。
ただし、リモコンボタンや自動で洗浄するトイレなど、電気が使われているトイレのレバーについては、安全のため業者に任せましょう。
レバーを外す前には、必ず止水栓を閉めましょう。
この作業をしておかないと、トイレタンクから水があふれる恐れがあります。
止水栓は水を止めたり水の量を調節したりするための水栓で、トイレの他、洗面台下などにも付けられているものです。
トイレの止水栓は、大半がトイレタンクにつながっている給水管に取りつけられています。探す際はタンクの横または後ろを見てみましょう。
タンクのないトイレは、止水栓が便器下のパネルの中に収納されていることがあります。
止水栓を見つけたら溝にマイナスドライバーを押し当て、時計回りに回して閉めます。この時、後ですぐに元通りの状態にできるよう、何度回したかを覚えておくとよいでしょう。
ハンドルで調節するタイプの止水栓もあります。
もし、止水栓が閉まらない・または見つからないという場合は、家全体の元栓を締めてください。元栓の多くは水道メーターの近くにあり、こちらも時計回りに回せば締められます。
また、止水栓を閉めた場合であっても、元栓を一緒に締めておくことで、さらに安心して交換作業が行えます。余裕があれば締めておいた方がいいですね。
止水栓を閉めたら、トイレタンクのふたを取り外しましょう。先にご説明したとおり、タンクのふたは基本的に持ち上げるだけで簡単に外せます。ふたを開けたら、タンク内部の水を確認しましょう。
まだ水が入っているなら、レバーを回してタンクを空にしてください。
その後、レバーについている鎖を外し、レバーを固定しているナットを反時計回りに回して外します。多くはプラスチック製ですが、簡単に回せないようであれば、モンキーレンチを使ってみてください。レバーを押さえながら外すとやりやすくなりますよ。
ナットが取れたら、レバーをタンクの外に引き抜いてください。その際、レバーを取り付けている部品をなくさないよう注意しましょう。交換後にも必要になります。ただ、その部品も傷んでいるようなら、そちらの交換も必要です。
古いレバーが外せたら、レバーを新しいものに交換しましょう。向きを確認し、新しいレバーを差し込みます。この時、レバーの突起をタンクの穴に合わせてください。
差し込めたら、タンクの内側からパッキンを取りつけ、ナットを締めます。ナットは締めすぎないよう注意を。その後レバーに鎖を取りつけましょう。
閉めておいた止水栓を開けます。止水栓を閉める時に何度回転させたかを覚えている場合は、それに従って反時計回りに回しましょう。
覚えていない場合は、タンク内の浮き玉を手で押し下げ、水面がオーバーフロー管の高さを1cm以上超えてしまわないよう、少しずつ止水栓を開けてください。
オーバーフロー管とは、タンク内に水が溜まりすぎないよう調節するための管です。
タンクの水がオーバーフロー管の「WL」の線にあるかどうかを確認し、トイレタンクのふたを元の位置に戻します。線が見つからなければ、水位がオーバーフロー管の高さの2〜3cm下にあるかどうかを確認してください。
最後に、レバーを回してもきちんと戻るか、水量が正常かどうかを試運転で確認しましょう。水が出すぎているようなら、再度止水栓の開き具合を調節してみてください。これで交換は完了です。
状況確認やレバー交換の仕方はわかったものの、「レバーの仕組みがよくわからないまま、色々触るのはちょっと心配…」という方もいるかもしれませんね。
そんな方のために、レバーを回すと水が流れる仕組みを改めて解説します。
トイレのレバーは、フロートバルブと鎖でつながれています。フロートバルブの役割は、水が流れ出さないよう排水弁にふたをすること。
レバーを回すと、鎖が上に引っ張られた結果フロートバルブが開き、排水管を通ってタンク内の水が便器に流れるようになっています。
こうして水が流されると、タンク内に溜められていた水は減っていきますよね。それまで水に浮かんでいた浮き玉が下がり、ボールタップ(浮き玉とつながっている部分)の弁が開いて、タンク内への給水が始まります。
一旦開いたフロートバルブは、タンクから水が流れきると閉じるようになっているため、供給された水が再びタンクに溜まっていくというわけです。
スポンサードサーチ以上、レバーが戻らなくなった時の状況確認やレバー交換の仕方、そしてレバーの仕組みについて解説しました。
今回お伝えしたとおり、状況確認やレバー交換は自分ひとりでも行えます。
突然レバーが戻らなくなると焦ってしまうかと思いますが、落ち着いてゆっくりと手順を踏んでいきましょう。
ただ、原因を見抜いたり、その他の異常を発見したりすることは、やはり修理・交換経験の豊富なプロが得意とするところ。
「自分には難しそうだな」と感じた場合や、「ついでに他のところも見てもらいたい」という場合は、業者に任せることも手です。水道代がかさんでしまう前に、手早く修理・交換を済ませてしまいましょう!