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水道の元栓はどこ?開け方・閉め方について解説!

水道

お役立ち

2021.07.28

最終更新日:2021.07.28

「水漏れしているから水道の元栓を開けたい」「引っ越してきたら水が出ない」といった水道トラブルでは、できるだけ急いで水道の元栓を開閉しなくてはなりません。
しかし、水道の元栓の場所は探しにくいこともあり、とくにトラブルの際に焦っていると見逃しがちです。実は住居によって元栓の場所が異なるため、長年住んでいても場所を知らないことも多いでしょう。
今回は水道の元栓がどこにあるのか、開け方と閉め方の手順まで詳しく解説します。

水道の元栓(止水栓)はどこ?

水道の元栓は、戸建・マンション・アパートによって場所や収納方法が異なります。
戸建やアパートの場合は野外、マンションでは玄関先のパイプシャフト内に入っているケースがほとんどです。住居タイプ別の元栓の場所について、詳しくは後述します。
ここでは、水道の仕組みと元栓・止水栓の違いだけでなく、止水栓がどこにあるのかを説明します。

給水の仕組み

水道は、住宅内へ水を送り込む給水システムです。
近くをとおっている排水管から住宅へ、水道を引き込む部分に「元栓」と「水道メーター」が設置されています。元栓を開け閉めすることで、住宅内へと水が流れる仕組みです。
この仕組みは戸建だけでなく、マンションやアパートでも同様で、部屋ごとに元栓があります。ただし、アパートでは水道の元栓が離れた場所に設置されているケースもあるため、探しにくいかもしれません。住居タイプ別の元栓の場所について、詳しくは後述します。
住宅内へと入った水道は、各水回りへと供給されますが、キッチンやトイレ、お風呂それぞれに止水栓と呼ばれる水栓があります。水道の元栓が開いていても、各止水栓が閉まっていると蛇口から水は出ません。
住宅内で水を使えるようにするには、水道の元栓と各止水栓が開いている必要があります。

元栓と止水栓の違い

元栓と止水栓は、どちらも水道の給水を止めたり、出したりするために設置されます。
同じものと勘違いされがちな部分ですが、どの部分の水流をコントロールするのかが異なります。水道の元栓(止水栓)を開け閉めする際は、どちらを閉めたいか(開けたいか)を確認しておきましょう。

操作できる水流

元栓 :住宅の水全て
止水栓:各水栓の水

設置場所

元栓 :室外
止水栓:室内

役割

元栓 :住宅への水流を止める
止水栓:蛇口からの水を止める

止水栓はトイレ・キッチン・洗面台・バスなど、各水回りに設置されている水栓です。
蛇口からの水流をコントロールする役割があり、修理・修繕などで一時的に水を止めたいときや、水圧を調節したいときに使用されます。
水圧が弱いときは止水栓を緩めると水圧が強くなり、反対に強すぎるときは閉めると水圧が弱くなります。
一方の元栓は、住宅への給水をコントロールするための水栓です。
元栓が閉まった状態で止水栓が開いていても、トイレ・キッチン・お風呂などの蛇口から水が出なくなります。水回りのトラブルや修理の際に、すべての水流を止めたいときに使われます。

止水栓の場所

止水栓は、各水回りの近くに設置されています。たとえば、トイレならタンクの横、キッチンならシンクの下などです。
形はさまざまで、水道の蛇口のようなハンドル式やマイナスドライバーで回すドライバー式、内ネジ式などがあります。どのタイプでも、止水栓は時計回りに回すと閉まります。また、反時計回りに止水栓を回すと水が流れる仕組みです。
水漏れの場合は、止水栓を閉めただけでは直らないケースもあるため、このあと紹介する元栓の場所・閉め方を確認してみてください。

戸建ての場合

戸建の場合、元栓は屋外のメーターボックス内にあります。
駐車場や玄関先に、「量水器」と書かれたメーターボックスが地中に埋まっています。なかには「止水栓メーター」と書かれているものもあり、メーターボックスの蓋も青色や黒色、灰色などさまざまです。
雑草や砂利の下敷きになっている可能性もあるため、注意して探してみてください。車の下も要チェックです。

マンションの場合

多くのマンションでは、室外のパイプシャフト内にガスメーターと一緒に収納されています。
パイプシャフトとは、間取り図で「PS」と書かれている部分で、玄関の外側に設置されている配管スペースです。パイプシャフトの鍵が特殊な形をしていることもありますが、鍵がなくてもドライバーで開けられます。
マンションの元栓は、一軒ずつにまとまっていることがほとんどですが、なかには隣家の分と一緒に入っていることもあります。メーターの近くに部屋番号が書かれているため、ほかの家のものと間違えないように気を付けましょう。

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アパートの場合

アパートの水道の元栓はパイプシャフト内にある場合もありますが、アパート全体の分がまとまって設置されているケースも多くあります。
水道の元栓をまとめて管理しているアパートでは、1階に複数軒分のメーターボックスが並べて地面に埋め込まれています。駐車場や共有スペースにあることがほとんどですが、場所がわからないときは管理会社に確認してみましょう。
メーターボックスの外側からだと、どれが自宅のものかわからないため、1つずつ開けて確かめる必要があります。

水道の元栓の開け方

新築物件に引っ越すと、「水道から水が出ない」といった声が聞かれます。多くの場合は、水道の元栓が閉まっていることが原因です。元栓の場所がわかれば、自分でも開けられます。
ここでは、水道の元栓を開ける方法について解説します。

1.メーターボックスの蓋を開ける

まずは自宅のメーターボックスを探し、蓋を開けます。
戸建やアパートの場合は、屋外の地面にメーターボックスが設置されているケースが多いため、見つからないときは駐車場や庭なども確認しましょう。賃貸アパートの場合は、管理会社へ問い合わせて聞いてみると、場所を教えてもらえます。
メーターボックスを開けると、水道メーターとバルブが確認できます。

2.バルブを反時計回りに回して開ける

元栓バルブを反時計回りに回すと、水道の元栓が開きます。
バルブの形はさまざまなため、素手で回しにくいときはペンチを使うのがおすすめです。アマートやマンションの場合は、間違えて隣家の元栓を触らないように注意しましょう。

水道の元栓の閉め方

水漏れトラブルや修理の際には、元栓を閉めておく必要があります。
そのまま作業をすると、さらなる水漏れが起こるだけでなく、水が大量にあふれでる危険があるため、必ず元栓を閉めてから修理を実施しましょう。急な水漏れトラブルのときも、水道の元栓を閉めることで一時的に水漏れを止められるため応急処置になります。
ここでは、水道の元栓の閉め方について手順を説明します。

1.メーターボックスの蓋を開ける

まず水道のメーターボックスを開けて、水道メーターと元栓を確認しましょう。
戸建の場合は敷地内に埋められているメーターボックスは自宅のものなので、そのまま作業しても問題ありません。
しかしマンションやアパートの場合は、メーターボックス内に複数の水道メーターが設置されている場合もあります。水道メーターのそば、あるいは蓋の裏に部屋番号が書かれているので、自宅が識別できるようになっているかを確認しましょう。
もし、部屋番号がない場合は、メーター内のパイロットと呼ばれる部分をチェックします。文字盤の下にあるパイロットは、給水されているとクルクルと回る仕組みです。
自宅の水道を開けっぱなしにし、パイロットを確認して回っていれば、それが自宅の元栓です。水道を止め、パイロットの回転が止まったことを確認して、次の手順に進みましょう。

2.バルブを時計回りに回す

自宅の水道メーターを確認できたら、元栓のバルブを時計回りに回します。
バルブにはハンドルタイプやつまみタイプもありますが、どのタイプでも時計回りです。
つまみタイプのバルブは素手で回しにくいことがあるため、ペンチを使用する必要があるかもしれません。

3.バルブが2つあるときは2つ目も同様に回す

元栓のバルブを閉めれば水道は止まりますが、まれにバルブが2か所ついている水道メーターが存在します。
バルブが2つある場合も同様に、時計回りにバルブを回して元栓を閉めましょう。2つとも閉めると、水道への給水がすべて止まります。

水道の元栓トラブルは早めに専門業者に依頼しよう

この記事では、水道の元栓の場所と開け方・閉め方について説明しました。
元栓の場所がわかれば、あとはバルブを回すだけなので、難しい手順ではありません。水漏れなどのトラブルが起きた際は、元栓を閉めると被害を抑えられるでしょう。
しかし元栓自体のトラブルでは、元栓を閉めても水漏れが続くこともあります。その場合は、専門の業者に依頼してすぐに対応してもらいましょう。元栓が回らない場合も、業者に依頼すれば工具を使って対処してもらえます。
元栓・止水栓のトラブルで困ったら、専門業者に依頼すれば安心です。

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