頑固な汚れやニオイを落とす!洗面台の掃除方法を徹底解説
洗面所
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2018.07.04
最終更新日:2021.05.27
誰もが毎日使用する場所である洗面所。
水垢や手垢は日常的に蓄積しますし、放っておけば悪臭や詰まりといったより深刻なトラブルに発展することも。
そうならないためにも、ここでは洗面台の正しい掃除の方法を解説します。
目次
蛇口は、日頃からのお手入れが最も効果を表す箇所です。
毎度の使用後や1日に1回などと決めて、頻繁に乾いた布を使ってから拭きをする方法が有効です。常に蛇口の近くにから拭き用の布を置いておくとよいでしょう。
こうした毎日のお手入れに加えて、週に1回ほどのスパンでスポンジやブラシ、洗剤を使った、より本格的なお掃除をすることが望ましいです。
*浴室用中性洗剤
*スポンジ、または柔らかい布
*古い歯ブラシなど(細いブラシ)
*乾いた布
1.洗剤をスポンジにつけ、蛇口をこする
2.歯ブラシなどで付け根部分をこする
3.水で洗剤を洗い流す
4.乾いた布で水分を拭き取る
洗面台の汚れに対しては基本的に、浴室用中性洗剤を使います。洗面台の汚れの性質は、浴室のそれとほとんど変わりないからです。
蛇口は直接手で触れる場所なので、水垢や石鹸カスに加えて手垢も付着しています。水垢や石鹸カスはアルカリ性、手垢は酸性というふうに、汚れとしての性質が異なりますが、中性洗剤はどちらの汚れにも対応可能。
軽度の汚れであれば、これで問題なく落とすことができます。
中性洗剤で落ちないしつこい汚れには、それぞれの汚れの性質に対応した洗剤を使いましょう。
*酸性の汚れである手垢にはアルカリ性洗剤
*しつこい水垢には酸性洗剤
が有効です。
蛇口の根元の手が届きにくい部分には、細いブラシを使うと汚れがよく取れます。
汚れを落とした後は乾いた布で水分を拭き取って掃除は完了。常に水気を取り除いておくことが、蛇口をキレイに保つためには重要です。
洗面ボウルには水垢や石鹸カスに加え、ヘアケア剤や化粧品の油汚れなど、蛇口よりも多くの種類の汚れが付着しています。
やはりこうした汚れに対しては、浴室用中性洗剤が有効です。
*浴室用中性洗剤
*スポンジ
*古い歯ブラシ
*乾いた布
1.洗面ボウル全体に洗剤を吹きかける
2.スポンジでくまなくこする
3.オーバーフロー穴を歯ブラシでこする
4.水で洗剤を洗い流す
5.渇いた布で水気を拭き取る
基本的には、蛇口を洗うときのやり方と同じです。
洗面ボウルの中には、洗面ボウルの水を溢れさせないように排水するための「オーバーフロー穴」という小さな穴が付いています。
洗剤でボウルを洗うとき、ついでにこのオーバーフロー穴の中も歯ブラシでこすって掃除しましょう。
洗面ボウルに関しても、掃除後は水分を完全に拭き取ることが重要です。
もし洗剤で汚れが落ちなければ、浴室用のクリームクレンザーが効果的。クレンザーとは、洗剤に研磨剤を含んだもの。これをスポンジにつけて、優しくこすって洗います。
洗剤よりも残りやすいので、洗い終わったあとは十分に洗い流すことに注意してください。
クレンザーに限らず、普段から歯磨き粉や化粧品などが洗面ボウルに落ちたことに気づいたら、放置しておかずにきちんと流し切るようにしましょう。
排水口は放って置くと悪臭や詰まりといったより大きな問題を招くので、ひときわ清潔に保ちたい箇所です。
*古い歯ブラシ
*液体パイプクリーナー
1.ヘアキャッチャーを取り外し、歯ブラシなどでゴミをこそぎ落とす
2.液体パイプクリーナーを排水管に投与する
排水口から悪臭がしたり、詰まったりする原因の一つがヘアキャッチャー(ゴミ受け)にゴミが溜まっていること。そのため、まずはヘアキャッチャーを取り外し、歯ブラシなどを使って詰まったゴミを取り除いてください。場合によっては、これで詰まりが解消されます。
ニオイや詰まりの原因としてもう一つ挙げられるのが、排水管の中に付着するヘドロ。これは水垢や石鹸カスなどの汚れが固形化したものです。
ヘアキャッチャーの掃除をしても詰まりの改善が見られない場合には、市販の液体パイプクリーナーで排水管を掃除してみるのがよいでしょう。
別段詰まりや悪臭が気にならない場合でも、パイプクリーナーを定期的に使用することは予防のために効果的です。
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洗面台横のキャビネットや、下の収納を掃除するには、かなりものを移動させる必要が出てきます。そのため、そう頻繁に行うことは難しいかもしれませんが、年に1〜2度はお掃除したいところです。
とくに洗面台下には排水管があり、湿気もたまりやすくなっています。
カビを発生させないためにも定期的に換気をし、中の様子を確認しましょう。
*台所用中性洗剤
*雑巾、数枚
*歯ブラシ
*クリームクレンザー
1. 中の小物を取り出す
2. よく絞った布に台所用中性洗剤を取り、棚全体を拭き掃除する
3. よく絞った布で水拭きし、洗剤を取り除く
4. 乾いた布で水気を拭き取る
キャビネットの掃除には台所用中性洗剤を使用します。
取り出した小物は包装紙などを広げた上にまとめて置いておくなどするとよいでしょう。
棚と棚の間の溝など、細かい部分には割り箸の先端に布を巻き付けたものを使用しても効果的です。
1. 中の小物を取り出す
2. よく絞った布に台所用中性洗剤を取り、棚全体を拭き掃除する
3. 排水管にカビが生えていた場合、歯ブラシにクリームクレンザーをつけ、こすって落とす
4. よく絞った布で水拭きし、洗剤を取り除く
5. 乾いた布で水気を拭き取る
6. しばらく開け放して乾燥させ、乾いたら小物を元に戻す
普段は密閉されていて湿気のたまりやすい場所であるため、掃除後の乾燥にはとりわけ注意を払いましょう。
また、排水管が破損していたり、繋ぎ目に異常があったりして水が漏れていると、悪臭の要因となります。発見した場合は速やかに対処する必要があります。
水滴や歯磨き粉が飛び散ることも多い洗面台の鏡。
使用するたびに水しぶきを拭き取る習慣をつければ、汚れが悪化するのを防ぐことができます。それに加え月に1度程度は、洗剤を使って丁寧に掃除するとよいでしょう。
*ガラス用洗剤
*柔らかい布
1.鏡にガラス用洗剤を吹き付ける
2.柔らかい布で吹く
洗剤を使うことで、ヘアケア剤や化粧品などの油分が入った汚れをキレイに落とせます。
使用する布は着古したTシャツなど、毛羽が立たない柔らかい素材のものを使うとよいです。
洗面台の掃除に使えるものとしてよく耳にするのが、重曹とクエン酸でしょう。
実際、軽度の汚れであれば、上記の手順で上げた各種洗剤と、重曹またはクエン酸は代替可能です。
重曹やクエン酸は危険性もほとんどないため家の中で使用しても安心。それで落ちるなら、利用するに越したことはありません。
ここでは重曹やクエン酸を含め、洗浄剤ごとの特性を解説します。ご自宅の洗面台の状況を鑑みて、適切だと思われる洗剤を選ぶ参考にしてください。
重曹の水溶液は弱アルカリ性なので、酸性の汚れに対して効力を発揮します。酸性の汚れとは、油汚れや皮脂といったものです。そのため、キッチン周りの掃除にもよく使われます。
洗面所でいえばヘアケア剤や化粧品に由来する汚れや手垢などに効き目があります。
ただ、ごく弱いアルカリ性のため、酸性の汚れであっても強力なものに対してはあまり使えません。
クエン酸は名前から分かるとおり酸性のため、アルカリ性の汚れに対して有効です。アルカリ性の汚れとは、水垢や湯垢、石鹸カスが挙げられます。
また、アルカリ性の臭いであるアンモニア臭の消臭にも役立ちます。
洗面所まわりでは、鏡のお掃除をするのによく使われます。クエン酸の水に溶かしたものを鏡にスプレーし、乾いた布で拭き取るとキレイになります。
酸性・アルカリ性どちらの性質の汚れにも対応できる中性洗剤。蛇口や洗面ボウルにつく汚れの性質は浴室とほとんど変わらないので、浴室用の中性洗剤を使いましょう。
素材を傷めにくく手肌にも優しいという利点があり、基本的にはこの洗剤を使った掃除方法が無難です。
肌に優しいぶん、洗浄力は非常に強いわけではありませんが、一般的な洗面所の汚れであれば十分キレイにすることができます。
もし、中性洗剤を使って落ちない場合があれば、汚れの特性に合わせてより強い洗剤を使用するとよいでしょう。
クレンザーとは、中に研磨剤が入っている洗剤のことです。クレンザーには粉末状のものとペースト状のものがあり、後者をクリームクレンザーと言います。
研磨剤によって汚れを物理的に削り落とすので、普通の洗剤では落ちない頑固な汚れでも、クレンザーを使えば落とせることがあります。
洗剤を使うときには「混ぜるな危険」の表記にくれぐれも注意しましょう。塩素系の洗剤が酸性の洗剤と混ざると、人体に有害なガスが発生します。
また、混ぜても問題ない種類のものもありますが、たとえばアルカリ性と酸性の洗剤を混ぜると互いに中和して効力が落ちることがあります。
原則的には二種類の洗剤を混ぜて使ったり、立て続けに使ったりすることはないようにしましょう。
誰もが毎日使用し、水垢や手垢、カビなどさまざまな汚れが発生しやすい場所である洗面台。
汚れは付着してからの時間が短い方が落としやすく、放っておけばおくほど普通の洗剤では落とせない頑固なものになっていきます。キレイに保つためにいちばん大事なことは、こまめなお掃除です。
使う全員が日常的にお手入れするように心がけましょう。