トラブルが起きても安心!洗面台の構造を理解しよう
洗面所
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2018.07.03
最終更新日:2021.05.27
手洗いや身支度など、毎日使用する洗面台は住まいの中でもトラブルが起こりやすい場所のひとつ。その中で最も多いトラブルが水漏れです。
水漏れが起こっている時は洗面台全体や床が濡れてしまっていることも多く、どこから確認すれば良いか戸惑うもの。
そこで今回は、水漏れを解消させる前に知っておきたい洗面台の構造や水の流れる仕組み、さらに水漏れの際にまず確認したいポイントや水漏れの原因についてご紹介します。
水漏れが起こった際、いち早く対応ができるように、まずは洗面台の基本的な構造を理解しておきましょう。
洗面台は大きく分けて次の4つのパーツから成り立っています。
手洗いや洗顔をするために、蛇口の下に設置された水を受ける容器です。洗面器とも呼ばれています。
洗面ボウルから水が流れていく穴の部分に取り付ける金具です。洗面ボウルに水を溜めたり、溜めた水を抜いたりする役割があります。
水の供給を調整または止めるためのバルブ(栓)です。止水栓には、故障時に水を止める役割と、水勢を調節する役割があります。
洗面台の下側にあり、S字やP字のように上向きに曲げられてから、下もしくは横に伸びている管が排水トラップです。管の曲がった部分に一旦水が溜まりその水がフタとなることで、下水道からの悪臭や虫などの侵入を防ぐ役割をします。
次に、洗面台の水の流れを理解しましょう。
上記でも説明しましたが、洗面台の下側は、排水トラップと呼ばれる排水が溜まる管が設置されており、管はS字やP字のように上向きにまげられてから、下もしくは横に管が伸びています。
以下では、具体的にこのS字とP字2つの排水パイプについて解説します。
S字トラップとは、排水パイプがアルファベットのSを左に傾けたような形をしており、洗面台から排水パイプを通って水が床下に流れていくパイプのことを言います。
P字トラップとは、排水パイプがアルファベットのPを左に傾けたような形をしています。S字トラップとは違い水が床下ではなく、壁面に向かって流れていきます。
洗面台において水漏れの原因になりやすい箇所や原因というのはある程度決まっています。水漏れが起こっている場合は、まず次の5つの箇所を確認してみましょう。
洗面ボウルの下、主にキャビネットなどの物入れになっている場所に給水管と止水栓があります。給水管と止水栓の接続部分はナットで固定されていますが、ナットの緩みや内部のパッキンが損傷したり劣化することが原因で水漏れが起こります。
洗面台の水栓には、洗髪などがしやすいよう、シャワータイプになったものがあります。こういったシャワータイプの水栓はホース部分が伸び縮みする仕組みになっているため、繰り返し使用することで穴が空いたり破けたりし、水漏れを起こします。
排水管と洗面ボウルの接続部分はナットで固定されていますが、このナットの内側にもパッキンがあります。このパッキンが劣化することで割れたり縮んだりして水漏れを起こします。
上記と同様、排水トラップと排水管もナットで固定されており、内側にあるパッパッキンが劣化し、割れたり縮んだりすることで水漏れが起こります。
排水管からも水漏れが起こることがあります。サビによる劣化のほか、排水管が詰まって排水が逆流し、接続部分などに余計な圧力がかかって水漏れを起こす場合があります。
スポンサードサーチ水漏れの原因の多くは接続部分の劣化や緩みのため、水漏れが起きた際はまず、給水管と止水栓、排水管と洗面ボールの接続部分、排水トラップと排水管といった各パーツの接続部分から確認してみましょう。
また、日頃からお掃除のついでにこれらの箇所を点検する習慣をつけることで、水漏れを事前に防ぐことができます。