安いトイレットペーパーは溶けないって本当?溶けないトイレットペーパーの特徴
トイレ
お役立ち
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2018.11.05
最終更新日:2021.05.27
自宅のトイレはほぼ毎日使うものですから、つまりの発生や故障といったトラブルが起きると大変困りますよね。
ティッシュは溶けにくいためトイレに流してはいけない物の好例ですが、中には溶けにくいトイレットペーパーも存在するので注意しなくてはいけません。
今回は、溶けにくいトイレットペーパーの特徴などを解説します。
記事内では、トイレットペーパーが「溶ける」「溶けない」の話をしていますが、厳密には「溶ける」=「ほぐれる」ことになります。
そのため、厳密にいえば、トイレットペーパーは溶けません。
実際は、「ほぐれて溶けたように見える」が正解です。
しかしながら、「トイレットペーパーが、ほぐれる」ということはイメージしにくいと思いますので、ここでは「ほぐれる」=「溶ける」という認識で読んでください!
目次
日本はトイレットペーパーを流す文化であるため、排水されることを想定し水溶性を高めた作りになっているトイレットペーパーがほとんど。
しかし、大型業務用スーパーなどで売られている「海外製の安価なトイレットペーパー」の中には、一部水に溶けにくいものがあります。
世界にはトイレットペーパーをトイレに流してはいけないという国もあり、こういった国で作られているトイレットペーパーは水に溶けやすいように作られていません。
そのため、このようなトイレットペーパーを日本のトイレで流してしまうと詰まりを引き起こすリスクがあります。
また国内のトイレは、流れる水の量が少なく水勢が弱い「節水タイプ」が主流となりつつあります。詰まりを引き起こさないようにするためにも、海外製の安価なトイレットペーパーは流さないようにしましょう。
シャワートイレ用のトイレットペーパーは吸水性が求められるため、通常のトイレットペーパーよりも厚手な作りです。そのため普通のトイレットペーパーを使う感覚で同じ量を流してしまうと、溶けず便器内に残ることがあります。
シャワートイレ用のトイレットペーパーは少量でもお尻が拭ける厚みと吸水性があり、キッチンペーパーのような質感です。
普段使っている量を減らすと手が汚れるかもしれないという抵抗感がありますが、シャワートイレ用のトイレットペーパーを流す際は量に注意しなければなりません。
安価でもJIS(日本工業)規格を満たしているトイレットペーパーは、きちんと水に溶けます。
スーパーや薬局などで販売されているトイレットペーパーは原則としてJIS規格に則って作られており、水に浸かってから100秒以内に繊維がほぐれて溶けるように作られているため安心です。
つまり再生紙や古紙を利用して作られた安いトイレットペーパーでも、国内産でJIS規格を満たしていれば溶けるというわけです。常識の範囲で使っていれば、溶けずにトイレのつまりを引き起こすリスクは低いといえるでしょう。
スポンサードサーチトイレットペーパーは、ダブルやトリプルよりもシングルのほうが溶けて流れやすいです。ご存知の通りダブルは紙が2枚、トリプルは3枚重なっているタイプなので、一度に流す紙の量は当然シングルよりも多くなります。
ダブルおよびトリプルタイプのトイレットペーパーを使っていて頻繁に詰まる家庭では、一度の使用量が多いことが一因として考えられます。その場合はシングルに切り替えることで改善されるかもしれません。下水処理の負荷が小さく、環境に優しいトイレットペーパーもシングルタイプです。
トイレットペーパー1枚あたりの厚みはダブルよりもシングルのほうが厚く作られています。そのため、単純にダブルよりも薄くてお尻を拭いた際に破けやすいという仕様になっているわけではありません。また、最近のシングルは従来と比べてハードなものからソフトな手触りのものが主流になりつつあり、拭き心地もよくなっています。
トイレのタンクに空のペットボトルを入れて水の溜まる量を減らすなど、過度な節水をするとトイレットペーパーが十分流れず詰まりやすくなってしまいます。
節水はエコで経済的ですが、仮にトラブルが発生した際は相応の費用と手間がかかってしまうでしょう。
トイレットペーパーをしっかり流せる程度の水勢は必要不可欠です。なるべく溶けやすいトイレットペーパーを選び、詰まりの発生を予防してくださいね。