ウォシュレットが故障して動かない!?修理方法や費用について解説!
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2021.04.26
最終更新日:2021.05.27
ウォシュレットが急に故障すると慌ててしまいますが、よくある水漏れの場合は、止水栓を閉めて応急処置をしましょう。止水栓を閉めれば多くの水漏れが改善します。
本記事では、ウォシュレットでよくみられる故障と対処方法について解説しています。落ち着いて対処をすれば自分で直せる不具合も少なくありませんので、ぜひ参考にしてみてください。
ウォシュレットのボタンを押しても反応がない、水の勢いが弱いなど、使用してみて「あれ?」と思う症状が出たらまずは以下の点を確認してみましょう。簡単に改善できることがあります。
ウォシュレットから水が出ない、水の勢いが弱いと感じる場合は、元栓の状態を確認してください。
長期外出や水道管メンテナンスの際に元栓を閉め、そのまま忘れていることがよくあります。
水道の元栓は戸建てなら敷地内の地面に水道メーターと一緒に埋められているのが一般的です。
マンションやアパートの場合は玄関近くの壁にある扉の中にありますが、わからない場合は管理会社に確認してください。
元栓が開いている場合は、止水栓も確認しましょう。
止水栓はトイレの中にあるもので、タンクから出ている給水管の先にあります。
水の勢いの調節や節水目的で止水栓をきつくしていることがあり、何かのはずみでさらにきつくなってしまうと水が出なくなります。
ウォシュレットの水量が足りないと感じる場合は、止水栓を少し開いてみるだけで解決することも多いです。故障だと判断する前にチェックしてみましょう。
止水栓の具合を確認する際は、一度止水栓を完全に閉めます。その後に少しずつ開き、水量を調節してください。
止水栓の調節で水の勢いが戻る場合はウォシュレットの故障ではありません。
ウォシュレットには電源のオンオフができる機種があります。拭き掃除のときにうっかりスイッチをオフにしているかもしれません。
水が出ない場合は電源を確認しましょう。
とくに新しいウォシュレットやハイグレードのウォシュレットに取り換えた際など、スイッチの存在を知らずにいつの間にかオフになっていて故障だと慌ててしまうケースはとても多いです。
もしもスイッチをオンにしても電源が入らない場合は、コンセントも一緒に確認してみてください。
気づかないうちにゆるんでいたり、抜けていたりすることも少なくありません。
コンセントを繋いでも反応がない場合はブレーカーをチェックし、それでも変化がない場合は故障の可能性が高いです。
ウォシュレットから出る水の量は、ウォシュレットの機能で簡単に調節できます。
水の勢いが急に弱くなった、あるいは強すぎると感じる場合は、その設定が何らかの理由でずれてしまっている可能性が高いです。
洗浄ボタンの近くにあることが多いため、うっかり押してしまうことも少なくありません。設定を見直して調節してみてください。
また、寒い季節は温水を出すための温度を確保するために、水の量が減ってしまうことが多いです。これは故障ではありません。季節に合わせて水量を調節してみましょう。
1階と2階にトイレがある場合は、高さの関係で同じ機種の同じ水量でも水の勢いが違うことがあります。これも故障ではありませんので、適切な水量に変更してみましょう。
ウォシュレットに異常や設定のズレがないのに水の勢いが弱い場合は、給水管や分岐金具で水漏れが発生しているかもしれません。
送られる水が足りていない状態になるため、正常に動作していても勢いが出ないのです。
給水管はトイレのタンクから床や壁に伸びています。給水管自体や周辺の床が濡れている場合は水漏れをしている証拠です。
長年使用しているとゴムパッキンの劣化や、接続部のゆるみが発生しやすくなります。ウォシュレットの故障だと判断する前に、タンクの周囲も確認してみてください。
上記のポイントを確認しても問題がなく、ウォシュレット本体の故障の可能性がある場合でも、簡単に修理できることがあります。
業者に依頼する前に自分で対処できるか試してみましょう。
ウォシュレットが動作している気配はするのに、ノズルから水が出てこない場合は目詰まりが起きている可能性が高いです。
長期間お掃除をしていないと、水道水に含まれる成分や付着した汚れによって完全に詰まり、水がでなくなります。
次にご紹介する方法で掃除をしてみましょう。
ノズルのお掃除機能が付いている場合は、まずはそちらを試してみましょう。
長くお掃除をしていなかった場合は、何度か試すと水が出るようになることもあります。
お掃除機能がないウォシュレットはノズルを引き出してお掃除をしましょう。
まずはウォシュレットの電源を切り、スポンジや歯ブラシを使ってシャワーの穴を洗ってください。
ウォシュレット用の洗剤も市販されていますので、そちらを使用すると簡単に汚れが落とせます。
着色や頑固な汚れがある場合は、トイレットペーパーに洗剤を含ませ、ノズルに巻いて30分ほど放置しておくと落としやすいので試してみてください。
ノズルはあまり強くないパーツです。強く引っ張ったり、回転させたりすると折れてしまうことがありますので、お掃除の際は気を付けましょう。
ノズルの掃除をしてもまだ水が出ない場合は、フィルターの目詰まりが考えられます。
ノズルの掃除はしていてもフィルターは掃除していないご家庭は少なくありません。
フィルターは給水ホースとウォシュレット本体との接続部分にあります。お掃除をする際は以下の手順を守るようにしてください。
最後の止水栓を開くことを忘れてしまうと水が出ませんので要注意です。
また、給水ホースとウォシュレット本体の接続が甘いと水漏れが発生してしまいます。
フィルターのお掃除後はウォシュレットの動作に加えて、水漏れの確認もしましょう。
ウォシュレットの水漏れが多いのはノズル周辺です。自動お掃除機能が付いている機種で、たまにチョロチョロと水が漏れているのはお掃除中やお掃除直後なので問題ありません。
しかし、見るたびに水漏れしている場合や、漏れる水量が多い場合は何らかの問題が発生している可能性が高いです。
次の方法を試してみましょう。
水漏れをしている量が多い場合は、まずは止水栓を少しきつく締めなおしてください。
送られる水量の多さが原因で水漏れしている場合は、これだけで直せます。
チョロチョロと常に水が漏れている場合は、接続部とノズルがゆるんでいるかもしれません。
シャワーの穴がまっすぐ上を向いている状態になるように締めなおしてみましょう。
水量とノズルのゆるみを直しても水漏れが改善しない場合は故障や破損の可能性があります。ノズル自体の劣化の場合は自分で交換することも可能ですが、慣れていないと壊してしまうのでおすすめしません。
また、ウォシュレットは電気を使い、内部は複雑な構造になっています。間違った修理は事故に繋がる可能性もありますので、故障箇所が分からない、手に負えないと感じた場合は早めに業者に依頼しましょう。
ボタンを押してもウォシュレットが一切反応しない場合は、電源を確認しましょう。
電源が入っていない場合はコンセントとブレーカーをチェックし、どちらも問題ない場合はウォシュレット本体の重大な故障の可能性が高いです。
ウォシュレットの耐用年数は、機種による差はありますが、10年前後と言われています。
長く使用していると外観はきれいでも、内部の電気系統はかなり劣化しているはずです。ある日突然動かなくなった場合は内部の故障かもしれません。
そのような場合は自分で修理するのは非常に難しいですので、業者に依頼するのがおすすめです。
業者に修理を依頼した際にかかる費用相場は、メーカーや故障箇所によって差がありますが15,000円~30,000円ほどです。
ただし、業者によって出張費や修理費に差があり、取り寄せる部品の価格も異なるため、この相場に当てはまらないこともあります。
修理を依頼する前に見積もりを出してもらうようにしましょう。
また、古いウォシュレットの場合、すでにメーカー廃盤になっていて部品の取り寄せができないことも多いです。
そのような場合や、修理費用が高くなりすぎる場合は新しい機種への買い替えも検討してみてください。
最近はリーズナブルなウォシュレットも多く販売されています。
最近では一般家庭の80%ほどがウォシュレットを使用しており、生活に欠かせない家電の1つになりつつあります。
ウォシュレットが急に故障すると慌ててしまいますが、まずは落ち着いて止水栓・電源を確認しましょう。
水漏れの場合は、止水栓を閉めればすぐに応急処置ができます。
簡単な調節で直る場合もありますが、原因がわからないときや自分では直せないと感じたら、早めに業者に修理依頼するのがおすすめです。
費用を抑えるためにDIYで直そうとしてしまうと、故障を悪化させて取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
また、基盤や配線が多く組み込まれているウォシュレット本体を開くのは危険もあります。無理のない範囲で修理を行い、無理だと感じたら業者に依頼するのが費用を抑えて安全に直す近道です。