台所の排水溝の悪臭とサヨナラ!掃除してもとれない臭いの原因と消臭方法
キッチン
お手入れ
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2018.07.04
最終更新日:2021.05.27
台所のお掃除はこまめにしているし、どこにも生ゴミは出ていないのに、それでもまだ臭う…そのような場合、悪臭の原因は目に見えないシンクの下にあるかもしれません。
今回は、掃除をしているのに台所の排水溝から嫌な臭いがする原因と、シャットアウトする方法を紹介します。
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台所の掃除はしているし、悪臭の元になる生ゴミなどが放置されていないのに臭う場合、その原因はシンクの下にあります。
ひとつひとつ確認していきましょう。
水がシンクから排水口に流れ込む際、最初に通過するところが排水トラップのゴミ受けです。
ここにネットをかぶせて生ゴミをキャッチしている場合が多いのですが、ネットは交換してもゴミ受けのお掃除を忘れているなんてことも。
触ってみてヌルヌルしていたら、汚れている証拠です。
古い賃貸住宅で、ごくたまに排水トラップ内の排水口を覆っている「ワン(椀)」が付いていないことがあります。
ワンは、排水口からの悪臭や害虫が屋内に入り込むことを防ぐ働きがあります。
もしワンが付いていない場合はホームセンターなどで購入して設置しましょう。
排水トラップ内は、排水口を囲むように水が貯まる構造になっています。
この水を「封水」と言って、ワンとともに、排水口からの悪臭や害虫が屋内に入り込むのを防いでいます。長い間留守にして水を使っていないと、この封水が蒸発してしまい、排水口からの悪臭が筒抜けになってしまいます。
毎日台所を使っているのに封水がない場合は排水トラップが破損していて封水が漏れているのかもしれません。そんな場合は排水トラップごと交換しましょう。
台所の排水管は油汚れがたまりがちですが、これも悪臭の原因になります。汚れが塊になって排水管を塞いでしまわないうちに、定期的に掃除をしましょう。
排水管の定期的な掃除には市販のパイプ洗浄用の薬剤を使う方法もありますが、少量の重曹とお酢を使ってお手入れするのがおすすめです。
用意するものは重曹とお酢、60℃程度のお湯。重曹と酢は2対1の割合で使います。
注意したいポイントは、重曹はペースト状になると固まりやすいこと!
たくさん使いすぎないことが肝心です。
重曹は薬局やホームセンター、100円ショップでも購入できますし、お酢は穀物酢などの安いものでOK。
環境に優しい掃除方法なので、ぜひ試してみてください。
排水口の掃除までしたのに臭いがするときは、シンク下の排水管と床下の塩ビ管のジョイント部分に問題があるのかもしれません。
シンク下にある蛇腹ホースの排水管は、排水プレートと呼ばれるプラスチックのフタを通って床下の塩ビパイプにつながっています。
まず、この排水プレートを外して、床下の様子を覗いてみましょう。
排水管が塩ビパイプに差し込まれたまま固定されておらず、周りにできた隙間から悪臭が上がってきている場合がほとんどです。
悪臭の元が排水管と塩ビパイプの接続部であることが判明したら、排水管と塩ビパイプをしっかり隙間なく接続しましょう。
あらかじめ排水管から水を抜き、バケツや雑巾を準備して、排水管を塩ビパイプから静かに抜き取ります。
ここで水漏れがあるとアパートやマンションでは階下への水漏れにつながるので十分注意してください。
そして、塩ビパイプ側に、サイズに合った「防臭ゴム」という部品を取り付けます。
排水管側にカバー式の防臭キャップを取り付けることもできます。
防臭ゴムと防臭キャップの両方が取り付けられていたら万全ですね。
最後に排水カバーをシンク下内部に固定します。これで悪臭はシャットアウトされるはずです!
古いタイプの排水管で、ピッタリ合うサイズの防臭ゴムや防臭キャップが入手できないときは、シーリング剤を使って隙間を塞いでみましょう。
台所のシンク下の構造を知ったうえで対処すれば、悪臭対策を的確に行えます。
構造の上の部分からひとつひとつ確認して、最終的に原因が排水管と床下の塩ビ管のジョイント部分にあると判明したら、悪臭がのぼってくる隙間をなくして悪臭をシャットアウトしましょう。
日頃のお掃除に重曹とお酢を活用して、臭わない、快適なキッチンにしてくださいね。