キッチンの床が水漏れする5つの原因と解決方法
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2018.07.04
最終更新日:2021.05.27
水漏れによってキッチンの床が濡れているという場合、キッチンの床が水漏れする原因は、主に以下の5つになります。
ここでは、それぞれの原因と対策方法について解説します(蛇口の水を出すと水漏れが広がる場合は蛇口を閉めることをお忘れなく)。
キッチンの床の水漏れは、家屋の劣化や漏電事故など重大な二次被害につながってしまう恐れがあります。
きちんと確認しておきましょう。
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目次
シンクの下の収納扉を開くと、シンクの下に寸胴型の「排水トラップ」という部分が見えるはずです。
これは排水管からの悪臭や害虫が室内に入りこまないようにする防臭システムで、ほとんどのシンクに設置されています。
排水トラップの中には、防臭のために「封水」と言われる水が一定量常に貯水されています。
この排水トラップとシンクの接続部分から水漏れしている可能性があるので、まずはそれらを繋げているゴムパッキンを確認し、壊れていれば交換しましょう。
ゴムパッキンはホームセンターなどで販売されている商品なので、手軽に入手可能。
購入の際は必ずシンクのサイズに合ったものを手に入れてください。
上記で説明した排水トラップに接続されているのが「排水ホース」、または「排水パイプ」と呼ばれるビニール製の蛇腹ホーズです。
次に水漏れの可能性があるのは、排水トラップと排水ホースの接続部分です。この部分から水漏れしていないか、確かめましょう。
シンクと排水トラップの接続部分、排水トラップと排水ホースの接続部分ともに、水漏れしている原因の大半は「設備の経年劣化によるパッキンの緩み」などです。
防水のコーキング剤などで補強して応急処置を行ったうえで、パッキンを交換するか排水トラップ自体を交換しましょう。
排水ホースが損傷して水漏れが起こる場合があります。
原因は経年劣化か、物理的な刺激によってホースが折れたり、裂けてしまうことなどです。
排水ホースはビニール製。消耗品と考えて、10年以上取り替えていない場合は傷がなくても交換したほうがよいでしょう。
スポンサードサーチ排水ホースは、シンク下の収納部分の床面から、排水管につながっています。
この接続部分は固定されていない場合が多く、なかには簡易的に差し込んだだけのケースすらあります。
このような場合は防臭キャップや防臭ゴムが設置されていても、引き抜けば抜けてしまう構造なので要注意です。
排水ホースが排水管から抜けてしまうと、シンクからの水はそのまま床下に流れ出てしまい、大変なことになります。
排水ホースが排水管から抜けてしまうことは通常はありませんが、排水ホースの掃除の際に、奥まで届くワイヤーブラシを使って抜いてしまうケースがあります。
また、シンク下の掃除をしていて引っ張ってしまった、という例も・・・。
単に排水ホースが抜けてしまった場合は、床下の排水管に排水ホースをつなぎ直せば水漏れは解消します。
排水ホースと床下の排水管接続部分から水漏れするもう一つのケースは、排水ホースや排水管に詰まりが起こり、汚水があふれてしまう場合です。
汚水の圧力で排水ホースが排水管から抜けてしまう、排水管と排水ホースの隙間から汚水がにじみ出るというケースもあります。
排水管や排水ホースの詰まりが原因で排水ホースが抜けてしまった場合は、排水ホースや排水管の詰まりを解消してからつなぎ直す必要があります。
排水ホースの場合は交換してしまうのも一つの方法ですが、排水管は高圧洗浄などが必要になるので、業者に頼んだほうが無難です。
排水設備以外が原因で水漏れしている可能性としては、蛇口が考えられます。
蛇口からぽたぽた水漏れする程度では床への水漏れにはつながることはありません。
しかし、蛇口と給水管の接続部分から水漏れしている場合は、シンク下の見えない部分で床に広がっている可能性があります。
このような場合はまず、収納部分にある止水栓を止めます。
それから接続部分を点検し、ナットなどの部品がゆるんでいないか、パッキンが劣化していないか確認しましょう。
ナットがゆるんでいる場合はモンキーレンチで締め、パッキンが古くなっていれば新品に交換してください。
ほかにも、止水・吐水をコントロールする「バルブカートリッジ」という部品の劣化によって蛇口から水漏れすることもあります。
この部品はホームセンターでも売られていますので、型式に合うものを購入して交換しましょう。
蛇口からの水漏れも、原因の多くは部品の劣化による緩みです。
築年数が10年を超えたら、時々点検してみることをおすすめします。
水漏れを見つけたら、原因を探すことももちろんですが、漏れてしまった水を一刻も早く拭き取らなければなりません。
床の水漏れは重大な二次被害に発展する可能性もあるので、十分注意しましょう。
水漏れの規模によっては、階下の天井や隣家の床に水が染み出してしまい、自分の家だけではすまなくなる場合もあります。
そのような可能性のある水漏れを見つけたら、まず階下や隣家に被害がないか確認しましょう。
修理、リフォーム費用を請求される場合もあります。家屋や家財のための保険に、水漏れの損害賠償の保障がある場合もあるので、この機会に検討してみてもいいでしょう。
水、しかも汚水は家屋自体を劣化させます。家具などは廃棄せざるを得ない場合も。汚水の染み込んだ床下の建築材にはシロアリが発生しやすくなり、深刻な影響を及ぼすこともあります。
床下の配線が水没することで、漏電事故が起こりやすくなります。
漏電で火事になったら甚大な被害を近隣に及ぼしてしまいます。
風通しの悪い床下では、汚水の染み込んだ床面の裏側にカビやダニが大発生していることが予想されます。
一度発生したカビを除去することは困難で、アレルギーの悪化などさまざまな健康被害が発生しやすくなります。
キッチンの水漏れは重大な二次被害を招く可能性もあるため、できることなら未然に防ぎたいもの。
水漏れの可能性が高い部分を定期的に点検し、水漏れ事故の保障が付帯した家財の損害保険を検討して、万が一の場合に備えたいものです。